爪に表れる異常2-変形・変化と疾患
人それぞれ色々な形や特徴がある爪の形ですが、今までと明らかに形が変わってくる場合は、何らかの疾患がある場合が多く、注意しておく必要があります。
また疾患ではないにしても、その形から、本人が先天的に弱い部分を知ることもできますので、ご自分の爪の形をしっかりと見ておくことも重要です。
■爪の形の変形と疾患
・短い爪
通常、爪の大きさの比率は縦4:横3ですが、短い爪とは縦3:横4程度の比率の
爪を指します。自律神経失調症やノイローゼにかかりやすい人が多いので注意して
ください。
・爪全体が長くなる
肺および肝疾患が考えられます。また、肝臓に負担がかかり、肺が弱っている時
にも多く起こります。
・扇型の爪
肝疾患や黄疸などになりやすい傾向があります。また、体質的に皮膚の弱い人に
多く見られます。
・ラグビーボール型の爪
動脈硬化と脊髄の病気になりやすい人が多いので注意してください。
・三角形の爪
脳や脊髄の疾患および中風などになりやすい人が多いので注意してください。
・半円形の爪
腎機能が先天的に弱い人や、後天的に弱くなった人に多く見られる形です。
・爪の左右が激しく指側に曲がる
癌の兆候の場合があります。
・バチ状の爪
血液の循環障害や亜鉛欠乏症が起こっていると、爪はバチ状になります。
また、心臓疾患、肝臓および肺の癌などの危険性があります。
・上向きにそり返る爪
十二指腸や胃など消化器系の疾患と、脊髄の疾患が考えられます。
また、消耗性疾患や貧血の場合にも、この形になるケースが多く見られます。
■爪そのものが変化した場合と疾患
・縦線が多く入った爪
縦筋は年齢とともに胃腸が衰え、吸収力が落ちてきたことでもありますので、老化
と言えます。但し、折れやすくなってきた時は、胃腸病に注意してください。
・小さな突起が多い爪
皮膚病にかかりやすい人に多い爪です。
・横に溝が走る爪
栄養状態が悪い時にこのようになりがちです。術後や熱性疾患時に多く見られます。
・剥がれていく爪
一般的には爪水虫のケースがほとんどですが、甲状腺疾患や糖尿病、腎臓病でも
見られます。