爪に表れる異常1-色と疾患
爪はその人の健康状態を良く表しています。
本人が気付かないときでも、爪の状態を見ると、隠れている疾患が分かることがありますので、日頃から爪の状態をチェックしておくことが大切です。
ここでは、爪の色の異常で分かる疾患を列記してみます。
■赤っぽい色
赤い爪
多血質や赤血球が増える疾患の場合に起こりやすくなります。
脳溢血、心臓疾患に注意してください。
紫色っぽい暗ピンクの爪
静脈の血流に障害があることが多いです。
爪の下に出血の点がある
心臓の内膜炎などが考えられます。
■白っぽい色
白っぽい爪
貧血のときに多く起こりますが、腎臓病のこともあります。
白の斑点がある
過労から来る神経衰弱の恐れがあります。
白く濁っている
肝臓疾患、特に肝炎、肝硬変、肝臓ガン、また腎臓病などの場合にも起こります。
爪の下の色が悪くて、爪も白っぽい
低タンパク血症や極度の貧血、そして肝硬変などの場合に起こります。
■黒っぽい色
爪の下に黒褐色の斑点がある
悪性の黒色腫に注意してください。
一本の爪だけ黒くなる
何らかの身体的異変が起きています。精密検査をお勧めします。
爪の下にホクロができた
今まで無かったのにホクロができ、爪が伸びると、ホクロの位置から線になる場合は
精密検査が必要です。
■黄色っぽい色
胆汁分泌機能に障害があることが考えられます。
それ以外にも、指先がむくむことで血液の流れが悪くなると起こりますので、
心臓や肺の疾患の際に起こりやすくなります。
■青っぽい色
血液の循環が悪かったり、血液量が少ないことが考えられますので、
心臓と肝臓の疾患に注意してください。
爪の色の異常だけで、これだけの疾患が考えられるのです。
爪の健康状態を常に意識することが、どれほど大切なことか、お分かりいただけるかと思います。