爪の構造-爪部分の名称
日常的に目にしている爪ですが、その正確な名前や構造まで知っている人は少ないと思います。
ここでは爪の各部および周辺の名称と、爪の内側についてご説明しましょう。
■爪部分の名称
「爪甲」
一般的に爪と呼ばれる、外に露出している部分です。
「爪根」
爪、つまり「爪甲」の皮膚に隠れている部分の名称です。
「爪母基」
「爪根」にあり、新しい爪を作り続けているところです。
「爪半月」
ルヌーラとも呼ばれ、爪付け根の下にある乳白色の三日月型の部分です。
俗に、これがあると健康だと言われる部分です。
「爪床」
「爪甲」を指先に乗せている皮膚の部分で、表皮はありませんが、空気に触れると再生し、
表皮を作っていきます。
「爪郭」
「爪甲」の両側にある皮膚部分の名称です。
「後爪郭」
「爪根」部分を覆っている皮膚の名称です。
「爪上皮」
「爪根」部分から、爪甲に少しだけ覆いかぶさるようにある半透明の皮膚部分を
こう呼びます。「甘皮」とも呼ばれている部分のことです。
■爪の内側
爪は、上記の爪母基部分で作られ、どんどん伸びていきます。通常はそのまま伸びていくのですが、実は爪の下に新しい爪が用意されているのです。
それが爪半月と呼ばれる乳白色の三日月です。
乳白色に見えているのは、水分含有量が多く、完全に角化していないからそう見えているのです。
俗にこの爪半月が大きいと健康だとも言われますが、一概にそうとは言い切れません。
大き過ぎても、全く無いのも健康上の問題があるケースもあります。
また、爪半月の先、つまり爪の爪半月以外の部分は、健康な人であればピンク色をしていますが、これは爪床の血管が爪から透けて見えているためにピンク色に見えているのです。
この部分を押すと色が抜けたように見えるのは、そのためです。